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皮膚生理学研究室(化粧品)
研究室からの
お知らせ

ラボダイアリー2025.09.15

第14回細胞再生医療研究会で発表を行いました。

甲南大学ポートアイランドキャンパスにて開催された第14回細胞再生医療研究会で大学院生1名がポスター発表を行いました。

発表タイトル「ブリーチ処理及びカラー処理による毛髪カルボニル化に対するアミノ酸の抑制効果」

この研究は、ブリーチやヘアカラーといった日常に行う毛髪のオシャレが毛髪に与えるダメージのメカニズムを分子レベルで解明し、そのダメージを軽減するための新たなアプローチを提案するものです。具体的には、毛髪の主成分であるタンパク質が酸化によって損傷する「カルボニル化」という現象に着目し、特定のアミノ酸がこの損傷を効果的に抑制する可能性を探りました。

ポスター発表は、研究内容を簡潔にまとめたポスターを前に、発表者が研究会の参加者と直接議論する形式で行われます。一人あたりの持ち時間は5分と限られており、研究の背景から実験結果、そして結論までを分かりやすく伝える必要があります。当研究室の学生は、多くの研究者や専門家を前に、最初は少し緊張した面持ちでしたが、堂々と発表を行いました。質疑応答では、的確に答えることができ、研究の意義や今後の展望について活発な意見交換ができました。

研究会での経験は、学生にとって大きな自信となり、今後の研究活動の大きな原動力となることでしょう。後期は、いよいよ修士論文の発表会に向けて、研究の集大成となる追い込みの時期を迎えます。今回の発表で得た学びを糧に、さらに研究を深化させてくれることを期待しています。(仁木洋子)