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客員教授からの
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メディア2022.09.15

皮膚科の重鎮 川島眞先生と船坂陽子先生との座談会が医学雑誌「Bella Pelle」に掲載されました

美容医療に携わる医師を対象にした、サイエンスによる美の創造を目指す医学雑誌「Bella Pelle (ベラペレ)20228月号(Vol.7 No.3)の特集で、東京女子医大名誉教授の川島眞先生、日本医科大学医学部皮膚科学教授の船坂陽子先生と南野美紀の座談会記事が掲載されました。

Bella Pelle (ベラペレ)」は、美容皮膚科領域における「科学的検証を経た正しい知識」を発信することにより、適正な診療のあり方を啓発する日本初の美容皮膚科専門学術誌で、今回の企画は、美容皮膚科の先生に化粧品を正しく知っていただくための情報提供を目的としたものです。

日本香粧品学会の前会長として長年学会活動を牽引されてきた川島先生は、皮膚科領域の先生方と薬学部の先生方そして化粧品業界の研究者のために現在も多くの活動をされています。船坂陽子先生は、色素細胞の増殖分化制御機構の研究で高名な先生で、紫外線発癌ならびに近赤外線、可視光線の光老化皮膚に対する作用について分子生物学的に解析もされています。

今回の座談会のテーマは、「皮膚科診療をさらに深めるための化粧品の基礎知識」で、化粧品の「作用が緩和」の意味や、「化粧品と医薬部外品の違い」、「スキンケアの役割」、そして「機能性化粧品・無添加化粧品・敏感肌化粧品」についてのお話しをしました。

化粧品の開発と製造に携わっている我々でも説明しにくい薬機法や表示の規制は、皮膚科の先生方をも混乱させているようで、少しでも理解が深まれば良いなぁと思いながら、いろいろお話しさせていただきました。日本の広告基準では、「表皮の角層までしか浸透すると言えない」というルールがあるのですが、実際、物質を角層にとどめることが難しいことをご存じの皮膚科の大先生にとっては当然ながら「なぜ?」と思われるそうで、川島先生から「正しい情報を伝える意味でも、海外のように表皮内への浸透は認めるべきでは?なんとかしてくださいよ。南野さん!」と言われて「私にはそんな力ありませんよ~」というしかありませんでした。化粧品業界で力をお持ちの皆さま、そろそろ表示のルール見直していただけませんかね???(南野美紀)