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化粧品製剤科学研究室
研究室
からのお知らせ

ラボダイアリー2025.06.23

[自己紹介] 竹石です。

はじめまして。今年の4月から講師として着任した竹石です。

出身は東京都で、関西に住むのは初めてです。

趣味はレストランの開拓や街歩きで、好きな食べ物はにんじん、セロリ、パクチー、好きな飲み物は赤ワインです。

 

 

 

 

 

 

 

関西には関東とはまた違う美味しいものが沢山あるので、これからの生活を楽しみにしています!

 

さて、私は「化粧品科学」と「レオロジー(変形と流動の科学)」を専門にしています。大学院卒業後、化学メーカーで11年間、増粘剤や皮膜形成剤など肌に心地よさを与える化粧品原料の開発に携わってきました。企業での仕事は合成や分析評価、法規対応や製品紹介など多岐にわたりましたが、その中で特に興味を持ったのが「レオロジー」です。

 

レオロジーとは、もののやわらかさや流れ方を科学的に解明する学問です。例えば、ジェルのぷるんとした感触や乳液の伸びの良さ、クリームの重さは、すべてレオロジー的な性質に関係しています。現在はその視点から化粧品の使い心地や安定性の改善に取り組んでいます。

レオロジーは原料から製剤設計まで応用でき、「なぜこう感じるのか?」という感覚を科学で説明できる面白さがあります。学生さんには理論だけでなく、実際に乳液やクリームを触って体感してもらい、感覚と理論のつながりを感じてほしいと思っています。

 

化粧品は肌に直接使うため、安全性や使い心地、時には気持ちにも影響を与える大切な存在です。私は化粧品を“感性に寄り添う科学製品”と考え、その魅力を多くの人に伝えたいと思っています。

このブログでは研究や研究室イベント、学会の話題を気軽に発信していきます。

それでは、これからどうぞよろしくお願いします!

 

竹石(化粧品製剤科学研究室 講師)