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化粧品製剤科学研究室
研究室
からのお知らせ

ラボダイアリー2025.06.02

新任の先生のご紹介

こんにちは。

化粧品製剤科学研究室の渡辺です。

 

2025年4月1日より、新任の講師の先生が着任しました。

竹石友紀先生です。

竹石先生は株式会社ADEKAで研究員をされていました。

ADEKAは化粧品原料として非常に有名なアデカノールGTシリーズを取り扱っています。

ゼリーのようにプルプルとした特性を化粧品に付与することができます。

資生堂のアクアレーベルスペシャルジェルクリームなどに使用されています。

とても興味深い粘弾性挙動(とろみと硬さのバランス)を示す一方で、配合にはコツが必要な原料です。

竹石先生はこういった粘弾性挙動を科学的に解析することができるスペシャリストです。

 

先生のご研究により、化粧品の安定性、機能性はもちろんのこと、心地よい使用感が特に進化することが期待できます。

薬と違って使用感が心地よいことも化粧品に必要とされる重要な要素です。

ヒトの心の中と数値データを結びつける必要がある点で、研究対象として面白いところです。

心理学などとの融合も期待される、これからの分野と言えます。

 

今回の竹石講師の着任により、化粧品製剤科学研究室は化粧品関連企業での経験が豊富なメンバー3名で構成されることになりました。

それぞれの専門と経験を積んだ会社名を以下にまとめました。

 

  • 渡辺(教授):界面科学に立脚した新規な製剤研究(資生堂)
  • 竹石(講師):粘弾性挙動の解析による安定性、機能性、使用感の評価と進化(ADEKA)
  • 浅野(助手):化粧品調製における撹拌技術の開発と化粧品評価(プライミクス)

 

化粧品の本質を深く考えた教育・研究を行ううえで、バランスの良い構成になったのではないかと考えています。

 

渡辺(化粧品製剤科学研究室 教授)