ラボダイアリー2021.02.18
付属高校2年生への講義 「皮膚の老化はなぜ起こる?」
武庫川女子大学付属高等学校の2年生を対象に「皮膚の老化はなぜ起こる?」というタイトルで授業を行いました。
皮膚の老化は年齢によるものだけではなく、太陽光線に含まれる紫外線が原因となって、細胞を構成する分子を「酸化」して傷つけてしまうことが大きな原因になります。これは、「光老化」とよばれる現象です。化粧品で光老化を防ぐ方法としては、①日焼け止めを使用すること、②抗酸化剤(酸化に対抗する成分)が配合された化粧品を使用することが挙げられます。抗酸化剤の説明では、高校化学で学ぶ酸化・還元の内容を復習しながら進めました。
そこで実験パートでは、日焼け止めの効果を確かめたり、代表的な抗酸化剤であるアスコルビン酸(ビタミンC)の抗酸化力を目に見える方法で確かめる実験を生徒さんにも参加してもらいながら行いました。
まだまだ老化とは無縁な高校生の皆さんでしたが、若いうちから紫外線の悪い点、良い点を知って、紫外線と上手にお付き合いできるきっかけになればと思います。(仁木)