メディア2022.04.19
【新刊案内】化粧品そぞろ歩き
薬事日報社からシリーズで出版されている『化粧品科学へのいざないシリーズ』から第5巻『化粧品そぞろ歩き』が発売されました。この『いざない』シリーズは、2017年にElsevierという会社から出版された“Cosmetic Science and Technology‐Theoretical Principles and Applications‐”の日本語版で、日本人著者が母国語で書いた化粧品技術の入門書籍です。
今回シリーズの最後の第5巻に、我々も第5章『IFSCC受賞論文からみる化粧品研究開発のトレンド』を執筆しました。我々が現在まとめている「化粧品の科学技術史」の一部で、1970年にIFSCCに賞が設定されてから2021年IFSCCメキシコ大会までの受賞論文92報を分析し、これまでどのような研究が注目されてきたかを解説し、現在の技術が生まれた背景がわかるような内容にしました。末尾にIFSCC受賞論文92報すべての著者とタイトルの一覧も掲載しています。この一覧を見るだけでも世界の化粧品技術の流れを垣間見ることができます。第5巻には他の先生方が執筆されたスキンケア、メークアップ、ボディケア、ヘアケア化粧品、そして化粧品の構造解析の基本的なお話しも盛り込まれています。その上、約280gの軽さで2,640円(税込)、しかも意表を突く縦書き!化粧品に興味のある人ならどなたにも読みやすい初心者向け書籍です。興味のある方は是非ご一読ください。(南野美紀・神田不二宏)
化粧品科学へのいざないシリーズ 第5巻:化粧品そぞろ歩き
第5章 IFSCC受賞論文からみる化粧品研究開発のトレンド
化粧品科学の国際的な発展の推移とこれに対する日本の化粧品技術者の多大な貢献を明らかにすることで、日本の化粧品産業の更なる発展と、化粧品に関する科学技術の目指すべき方向性を考えるための有用な指針を示す。