メディア2022.06.12
【新刊紹介】 『皮膚をみる人たちのための化粧品知識』
2018~2021年に日本香粧品学会誌に教育シリーズとして連載された『皮膚をみる人たちのための化粧品知識』全16報をまとめた書籍が南山堂から6月1日に発刊されました。
日本香粧品学会は、香粧品の有用性と安全性等に関する研究や科学的議論を通じ、美しく健康に過ごす生活を実現することにより社会に貢献することを目的として、皮膚科医の先生方、薬学部を中心にした大学の先生、化粧品メーカーが集まり1976年に設立された学会です。この教育シリーズは、武庫女化粧品科学研究室の平尾先生を委員長とする日本香粧品学会の編集委員会が企画し、皮膚科医の先生にもっと化粧品のことを知っていただくことを目指し連載を開始したものです。私も編集委員会のワーキンググループのメンバーとして編纂に携わりました。書籍化にあたり著者の先生方にもアップデートをお願いし、スキンケア製品からフレグランス製品まで化粧品全般の正しい知識が学べる書籍に仕上がったと思っています。
2022年6月2日~5日に京都で開催された第121回日本皮膚科学会で最初に販売され、学会2日目の段階で、学会で販売されている書籍全体の売り上げ4位を記録したそうです。6月10日~11日に開催された第47回日本香粧品学会でも展示していただき、評判良かったようです。また本日のアマゾンランキングでも皮膚科学関連の書籍の中で17位になっていて、滑り出し上々のようです。
皮膚科医の先生方だけではなく、化粧品技術者、香粧品を学ぶ学生さんにもお勧めできる書籍ですので読んでみてください。私も「化粧品の種類と使い方-スキンケア化粧品-」を執筆しています。香粧品学会の会員の方には無料で送付されますので、少しお待ちください。(南野美紀)
コンテンツ(著者名:敬称略)
1 化粧品および薬用化粧品にまつわる法規制 (都賀谷京子)
2 化粧品の種類と使い方-スキンケア化粧品- (南野美紀)
3 洗浄料とその作用 (柿澤恭史)
4 保湿化粧品とその作用 (高橋康之)
5 遮光製品(サンスクリーン)とその作用 (福井 崇)
6 美白製品とその作用 (田中 浩)
7 しわ形成メカニズムと抗シワ製品 (楊 一幸)
8 メイクアップ製品 (荻野 亮)
9 頭髪用製品とその作用 (伊藤隆司)
10 フレグランス製品 (平野奈緒美,石田賢哉)
11 人はなぜ化粧をするのか(鈴森正幸)
12 化粧する心のサイエンス-心と肌に響く化粧の研究-(互 恵子)
13 化粧品の安全性の保証 (田村亜紀子)
14 化粧品が原因の皮膚トラブルの見分け方 (矢上晶子)
15 病的皮膚への化粧指導 (関東裕美)
16 カバー用化粧品の種類と使い方 (村井明美,礒部寛子)