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Cosmetic Science

客員教授からの
お知らせ

メディア2023.10.13

フジテレビジョン発行生活情報誌「ESSE」に協力しました!

 フジテレビジョン発行の生活情報誌「ESSE(エッセ)」2023年11月号に、化粧品や美容のトレンド記事の監修をしました。ESSEは創刊42年になります。そこで、発売50周年になる化粧品とタイアップして、美容や化粧品・メイクアップの変遷について掲載しています。

 そこで、このブログでも化粧トレンドについておさらいしてみましょう。

 この50年で化粧トレンドも大きく変化しています。50年前の1973年ごろは小麦色の肌が注目され、ブルー系のアイメイクに鮮やかなピンク口紅の「サーファーメイク」が全盛でした。80年代のバブル時代には「ワンレン・ボディコン」というワンレングスのロングヘアに、ウエストを絞ったボディコンシャスなファッション、眉は太く、口紅もくっきり目立つ色のメイクが流行りました。90年代になると美白ブームが起こり、夏に肌を焼いて小麦色にすることが減っていきました。メイクは目元を強調して大きく艶やかにし、口元は口紅ではなくグロスでつやを出す程度でした。2000年になると、ナチュラルなものや自然治癒力を推奨するようになり、2010年代には化粧品もオーガニック、ミネラルなどが注目されるようになりました。2020年代である現代は、SDGsの提唱や新型コロナによるパンデミックで人々の化粧意識が大きく変わりました。今年はマスクを外し、人と会う機会も増えたことから口紅が復活。チークや目元に明るい色も見られるようになってきました。

 このように、50年の間にも化粧トレンドは変化しています。とくに、メイクアップ化粧品は、ファッションなどの流行に合わせて色味や光沢などが変化しています。ただし、いつの時代にも、だれからも好かれる基本メイク色もあり、根本的な部分で変化しない化粧品もあります。つまり「不易流行」の例えのように、「不易」変化しないもの、「流行」移り変わるもの、どちらも必要ということです。

さらに、基本的なスキンケア意識や肌悩みは、時代の変化とは関係なく存在するため、それに対応した化粧品は、いつの時代にも必要とされています。化粧品はQOLの基本である健やかな身体に欠かせない必需品になっていると感じます。そのため、ロングセラーの化粧品があると安心なのではないかと感じました。

 

【客員教授 菅沼 薫】