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客員教授からの
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トピックス2022.02.23

ナイジェリア化粧品技術者会(NICOS)インタビュー

皆様「ナイジェリア」といえば何を思い浮かべますか?私はグリーンのユニフォームを身に纏い、驚異的な身体能力で選手たちが縦横無尽にピッチを駆け巡るサッカーが強い国程度のイメージしか浮かんできませんでした。 実は、ナイジェリアは人口は約2億人のアフリカ大陸の経済の25%を占めるアフリカ屈指の経済大国です。そのナイジェリアが昨年、IFSCC(国際化粧品技術者会連盟)に新しく50番目の加盟国として仲間として加わりました。今回、このナイジェリア化粧品技術者会(NICOS)の立ち上げに大変尽力された、英国化粧品技術者会(SCS)元会長のGrace Abamba氏から、新たにIFSCCでの活動を開始するNICOSに対し激励の言葉をもらえないかと相談がありインタビューを録画し12月11日(土)にナイジェリアの会場で配信されました。インタビューの全貌は下記リンクよりご覧いただけますので、毎度のことですが、興味のある方は英語の勉強を兼ねてご視聴いただければ幸いです。

 ナイジェリア協会イベント用 インタビュー動画

このインタビューのハイライトは「どうやって日本の化粧品技術は自他ともに認める世界最高のレベルに到達したのか?」という質問と「今後化粧品業界でNICOSがどのように活路を見出せるか?」へのアドバイスの2点でした。

まず最初の日本の技術については、日本には古くから「清潔に拘る」根強い文化があり、それが洗浄の科学、ひいては皮膚の仕組みへの理解を促し、主に基礎皮膚科学領域で平尾先生のような世界のトップの研究者を多く輩出したこと、更に化粧品製剤に対する日本の消費者の厳しい要求と真摯に向き合って技術を磨いてきた結果なのではないかと答えました。ほとんど南野先生の受け売りですが・・・(笑)
また、2つめの今後のNICOSの活路については、現在世界で出回っている化粧品技術情報の大半は対象が白人かアジア人の皮膚や頭髪についてであるので、やはりアフリカ人の皮膚・頭髪や化粧品への嗜好を解析して理解することが、成功への一番の早道であること、そしてアフリカ人の皮膚・頭髪の研究例はこれまで圧倒的に少ないことから、手掛けた研究の成果は新規の発見である可能性が高く、やりがいがある筈であると激励しました。インタビュー放映後、リアルでナイジェリアと東京の私の自宅をライブでつなぎ質問を直接受けて大変盛り上がりました。

今回、ナイジェリアの人たちと直接お話しする機会をいただき、これまでほとんど意識したことのない国の方々と交流が出来たことはとても幸せで、ナイジェリアという国に対して大変親近感がわきました。実は当日は私の誕生日で、どこからかその情報を入手したのか、会の最後にナイジェリアサイドの視聴者が感謝の印として全員でハッピーバースデーを歌ってくれました。思いもかけない出来事でとても感激し最高の思い出となりました。

ナイジェリア協会との情報交換会の様子

その後・・・ナイジェリア協会とのパイプができたので、昨晩、南野先生も交えて情報交換会を開催しました。ナイジェリアの若い技術者の研究に対するモチベーションを上げるために賞のシステムを作りたいという話も出て、日本の状況を紹介したり、楽しい時間を過ごしました。国を超えた交流は新しい価値観に出会えてとても面白いです。(神田不二宏)