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客員教授からの
お知らせ

トピックス2025.12.13

SCCJ第3回学術大会で南野美紀先生が優秀論文受賞講演で座長をされました

日本化粧品技術者会(SCCJ)の第3回学術大会について、渡辺先生から「【超超速報!!】受賞のお知らせ!(SCCJ学術大会)」、南野先生から「SCCJ第3回学術大会で武庫女の化粧品研究が大注目を浴びました❣️」が既にアップされています。私からは最終日に南野先生が座長を務められた、SCCJ誌の優秀論文賞の受賞講演についてレポートします。

南野先生は、これまで、いろんなところで座長を務めておられますが、いつも大阪弁で楽しくお話しになるので、堅苦しさを感じさせず、和気藹々感を漂わせるという特技をお持ちです。今回も「南野節」炸裂で、和やかな雰囲気で受賞講演が始まりました。

最優秀論文賞を受賞された資生堂の長井宏一さんのご講演は、温暖化という近年の問題から、太陽光線の熱で紫外線防御効果を高めるという新しい発想の研究についてでした。最初に南野先生が共同研究者を含めた12名のお名前を読み上げられ、発表者からとても感謝されておられました。

 

 

 

 


優秀論文賞を受賞されたコーセーの菅駿一さんのご講演は、サンスクリーンを皮膚に塗布したときの分布を可視化する方法を開発したというもので、講演の最後に、「この方法を業界の皆様にも使っていただきたい」とおっしゃっておられました。

 

 

 

 

どちらの論文とも紫外線対策関連のもので、より良い紫外線防御化粧品の開発につながる面白い内容でした。このような研究が日本の技術の底力ではないかと思いました。
最後には、南野先生が、会場に向かって「ご受賞された研究チームの皆様に祝賀の拍手を!」とお誘いになり、大きな拍手の渦のなかセッションが終わりました。IFSCCでは、韓国や中国に押され気味で心配していましたが、お客様のためになる新しい技術開発ではまだまだ負けてないと少し安心しました。(神田不二宏)