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化粧品製剤科学研究室
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Prof コラム2026.02.12
(竹石)浅野先生が修士論文の審査会にて発表を行いました。
こんにちは。竹石です。
1月31日に、浅野先生が修士論文の審査会にて発表を行いました。発表題目は、「アミノ酸型界面活性剤の溶存状態におよぼす外部環境の効果~pHおよび外部流動場がおよぼす分子集合体および形状変化の解析~」です。
浅野先生は、助手として日々の業務を担いながら、社会人修士の学生として研究に取り組まれてきました。

内容は、アミノ酸型界面活性剤であるココイルグルタミン酸塩と、コサーファクタントとしてエチルヘキシルグリセリンを用い、対イオン種やpHが会合体形成や相平衡挙動に及ぼす影響を詳細に検討したものです。
この研究の大きな特徴は、レオオプティクスというレオロジーの新規手法を取り入れている点にあります。外部からひずみ(変形)を与えた際の会合体構造の変化を可視化し、構造と力学応答を関連づけて考察しており、本研究室の他の学生さんたちのテーマにも広く波及する研究です。
界面活性剤の会合状態を制御することは、スキンケア化粧品や洗浄剤における機能性や使用感を設計するうえで重要な意味を持ちます。また、レオオプティクスによる解析は、構造・物性・ダイナミクスを横断的に捉えることができるため、肌への塗布時や静置時に化粧品の中で何が起こっているのかを具体的に理解するうえで有効なアプローチです。
こうした研究は、私自身が大好きな分野の一つでもあります。機器分析から得られたデータを手がかりに内部構造の変化を読み解き、そこから現象を丁寧に考察していくプロセスに大きな魅力があり、私自身の研究テーマとも通じる部分があると感じます。
今回の浅野先生の発表は、本研究室にとって、修士第一号という節目の発表でもあり、後輩の学生さんたちにとっても大きな刺激となったのではないでしょうか。
浅野先生がこれから研究者としてますます活躍されることが楽しみですし、心から応援しています。
化粧品物性解析研究室
講師