閉じる

Cosmetic Science最新のトピック

化粧品製剤科学研究室
研究室
からのお知らせ

Prof コラム2026.09.29

28th IFSCCパース大会オンサイトレビュー①

こんにちは。渡辺です。

現在、9月29日の夜11時です。

わたしはいま、IFSCC(国際化粧品技術者会学術大会)が行われているオーストラリアのパースにきています。

1日目の発表が終わりました。昨年と違い製剤関係の口頭発表が多数ありましたので動画で紹介します。

本日、紹介する発表は以下の5演題です。中国と韓国の発表を多く取り上げてみました。

 

         ←横にスクロールできます。→

発表番号 演題 発表者の所属(国名) 概要
0314 A Supramolecular Co-crystal Strategy for Enhancing the Protective Efficacy of Naringin Against Skin Photo-damage

皮膚の光損傷に対するナリンギンの保護効果を高めるための超分子共結晶戦略

Guangzhou Huamiao Biotechnology Research Institute

(中国)

ナリンギンを共結晶化することで低い溶解性を改善し、皮膚浸透性と光損傷に対する保護効果を高める研究。細胞試験による評価を行っている。
0611 Bio-Inspired Design of UV Protection System: Light Reflection Induced by Precisely Engineered Oil–Oil Phase Separation

生物にヒントを得た紫外線防止システムの設計:精密に制御された油-油相分離による光の反射

Shiseido

(日本)

鳥類の視細胞に存在する油滴に着想を得て、油-油相分離による微細構造を形成。光の散乱・反射を利用し、同じUVフィルター量でもSPFを高める新しいUV防御技術。
0806 Sustainable Cellulose-based Multifunctional Film for UV Protection, Color Tuning, and Wrinkle Reduction

紫外線防止、色調調整、しわ軽減を兼ね備えた、持続可能なセルロース系多機能フィルム

COSMAX

(韓国)

セルロースナノクリスタル(CNC)の自己組織化による光反射を利用。UV防御に加え、色調制御や乾燥時のフィルム収縮によるしわ低減を狙った多機能皮膜。
0393 D-Phase Emulsification as a Solution for High-Performance Sunscreens: Formulating with Naturally Derived Emulsifiers to Boost SPF and Refine Skin Feel

高性能日焼け止めの解決策としてのD-フェーズ乳化:SPFを高め、肌触りを向上させる天然由来の乳化剤を用いた処方

Cosmax China

(中国)

天然由来乳化剤を用いたD相乳化によって微細なエマルションを形成し、UV防御成分の性能を引き出してSPFを向上させるとともに、使用感の改善を目指した研究。
0737 A Multi-Omics Linking Blood Components to Skin Phenotypes Elucidates a Novel Aging Mechanism Mediated by Systemic Immunity

血液成分と皮膚の表現型を結びつけるマルチオミクス解析により、全身性免疫を介した新たな老化メカニズムを解明

Shiseido China

(中国)

血液中の成分と皮膚の表現型をマルチオミクス解析で関連付け、全身の免疫状態が皮膚老化に関与する可能性と、そのメカニズムを検討した研究。

詳しくは動画をご覧ください。

↓