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Cosmetic Science

客員教授からの
お知らせ

トピックス2021.09.19

日本顔学会大会「フォーラム顔学2021」が開催されました

2021年91819日、日本顔学会大会「フォーラム顔学2021」がオンラインで開催されました。

大会のテーマは「マスクの下に広がる世界」ということで、コロナ禍において顔について考える大会になりました。

まず、大会長の北岡明佳先生(立命館大学)、会長の菅沼薫先生(当校客員教授)の挨拶で始まり、「顔のアートとその理解」「顔の画像処理」「顔の知覚と認知」「顔の測定と工学」「顔の医学・形態・色彩」の分野で口頭発表23題、ポスター発表18題、作品展示4題が披露されました。

特別講演では、新学術領域「顔身体学」の特別企画「象徴としての顔身体を考える」と、さかさ絵本「まさかさかさま」作者のトリックアーティスト伊藤文人氏による「さかさま」との出会いとその調理法というタイトルで、楽しいさかさま絵の描き方も具体的にお話しされました。

 

日本顔学会大会「フォーラム顔学2021」が開催されました

菅沼薫会長とフォーラム実行委員会のスタッフ

 

このフォーラムには200名近い方が参加し、活発な質疑応答がされました。また、イブニングシンポジウムでは参加者交流の場(SpatialChat)が設けられ、新しいweb技術を用いて様々な人々と自由に意見交換ができました。

参加者交流の場(SpatialChat

さらには、すべての発表後に魅力的な研究に対しての表彰式が行われました。

歴代会長である原島博賞には「赤ちゃんはマスクの下の顔を顔としてみているのか」、輿水大和賞には「似顔絵を科学するⅡー平均顔を用いた新たな試みー」が受賞されました。

参加者投票で決まるオーディエンス賞ポスター部門では「遠心・求心アイメイクによる両目間隔錯視と目の大きさ錯視」、口頭部門では「野生の仮面-オランウータンの顔の発達とホルモン動態」に決まりました。受賞された研究タイトルを見ても、顔学には様々な分野の方々が集まる場であることが感じられます。

 

工学や心理学、人類学、医学、化粧科学、アートなど多様な研究者が集まる日本顔学会では、非会員や学生でも参加できるイベントを多数開催しています。

月に1回、夜に開催されるオンラインサロンは参加費が無料です。次回は10/12(火)20時から90分ほどZoomを使用して、話題提供は渡邊伸行先生(金沢工業大学)による「似顔絵捜査を通して『顔』を考える」というもので、似顔絵捜査官との共同研究の概要を紹介していただきます。

 

化粧科学と顔学は深く関係しているので、みなさまも気軽に参加してみてはいかがでしょうか。

 

【広報委員】