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Cosmetic Science

客員教授からの
お知らせ

トピックス2022.03.17

「頭髪化粧品の評価法と使用感等の感性価値の見える化」講演しました。

2022年315日に毛髪科学技術者協会(MGK)西日本支部主催特別基礎セミナーが開催され、「頭髪化粧品の評価法と使用感等の感性価値の見える化」のタイトルで講演しました。

講演会の様子

講演収録中の風景、司会進行役のアモロス㈱白石圭一氏と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MGKは毛髪科学の正しい知識の普及と美容等技術の向上を目的に1973年に結成され、国内の頭髪化粧品の製造にかかわる方々が多く参加されている団体です。

目標達成のために、技術資料の交換・情報の提供・相互研鑽を行い、その行動を通じてメーカー、ディーラー、美容室および業界誌紙との接触を密にし、中立公正な機関として関係官庁・消費者団体とも連携を保ち、美容業界の正しい方向付けと繁栄に寄与することを理念とされています。

 

今回の私の講演要旨は次のような内容で、頭髪用化粧品の使用感評価の具体的な例をあげてお話ししました。

 「頭髪用化粧品の評価は使用目的に適しているか、その適合性をみることが大切ですが、もっとも重要なのはユーザーが健やかな頭髪環境を実感として感じられるかではないでしょうか。そのために、頭髪化粧品はどうあるべきかを考えると、使用効果はもとより気持ちよく使い続けることが出来る使用感の良さも求められていることが分かります。頭髪の手触りや使用感を評価する方法としては、機器計測という方法もありますが、人の感覚での評価(官能評価)する方法が有効な手段といえます。また、評価分析した結果をユーザーにわかりやすく表現する(感性価値の見える化)ことも合わせて重要になります。」

 

当日はオンラインで同時配信され、頭髪用化粧品の若手技術者100名ほどが参加。講演後の質疑応答コーナーでは、官能評価や機器測定、実験VOCEのような見える化に使える素材などについて多くの質問がありました。

 

【客員教授 菅沼薫】