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Cosmetic Science

客員教授からの
お知らせ

トピックス2022.07.15

「優しい(=tender)ぬいぐるみの表情表現」 

7月の日本顔学会「顔学オンラインサロン」は、廣田路子先生 (stuffed toy designer)による「優しい(tender)ぬいぐるみの表情表現」というテーマで、ぬいぐるみのもつ意味から顔のデザインの難しさまで制作者の視点からお話いただきました。

ぬいぐるみの表情表現

廣田路子先生は……

廣田路子先生は、バンダイで大人気の「たまごっち」などの企画デザインに従事され、独立されて30年、ぬいぐるみの企画開発、制作を行なっていらっしゃいます。

 

ぬいぐるみ制作のコツは、「真似ではなく再現する」ことだそうです。動物などのぬいぐるみが数多くありますが、人々に喜ばれるのは対象物の世界観を優しく再現しているものということでしょう。

また、ぬいぐるみは「肌触りが良く」、「抱きしめたいと思わせる」、「怖くない」、「親しみやすい」という4つが大切で、それが「抱きやすい」につながるとお話しされました。優しく気持ちのよいぬいぐるみは、スヌーピーに出てくるライナスのブランケットのように安心を与えてくれます。

 

制作中に最も気を遣うのは顔を創るときで、とくに瞳を入れるのは魂を入れるように思えるほど緊張するそうです。仕上げには、手にもった制作物を鏡に映して(鏡面反転)、鏡に映る表情を見て確認するそうです。それらは、3D(立体)化するプロならではの手法と感じました。

ぬいぐるみの表情表現

ぬいぐるみの企画開発、制作の現場から

今回も50名を超える多くの方の参加があり、交流の時間では廣田先生へのご質問も多くでてあっという間に過ぎていきました。             

客員教授 菅沼薫

 

次回の顔学オンラインサロンは、2022年8月2日(火)20時から

テーマ:フォーラム顔学2022の見どころ!聴きどころ!

話題提供:林 純一郎(香川大学・フォーラム顔学2022実行委員長)

趣旨:フォーラム顔学(日本顔学会大会)2022は、917日〜18日に開催されます。

対面/オンラインのどちらになってもいいように準備しています。参加方法や特別講演など注目の話題についてお話しします。会期の前後には、瀬戸内の島々を舞台とした瀬戸内国際芸術祭2022(通称、瀬戸芸)も開催されておりますので、瀬戸内の魅力もお話しします。

 

「顔学オンラインサロン」は、毎月1回火曜日の夜20時から90分、オンラインで開かれています。日本顔学会の会員でなくても無料で参加できます。

「顔」に関する様々な話題提供者の話を視聴したあと、参加者同士気軽に意見交換することができます。みなさまもぜひご参加ください。