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Cosmetic Science

客員教授からの
お知らせ

トピックス2023.06.03

特殊メイクの第一人者 江川悦子先生のデモンストレーションは凄かった!

422()に特殊メイクの第一人者で大阪樟蔭女子大学の客員教授の江川悦子先生と大阪樟蔭女子大学の教授の川上正浩先生による、樟蔭美科学研究所のシンポジウムが開催され、特殊メイクに興味があったので観に行って来ました。

メインイベントの江川先生の特殊メイクの実演のモデルは、大阪樟蔭女子大学の卒業生で、特殊メイクの勉強のために文科省の「トビタテ!留学JAPAN」に合格し2018年にアメリカ・ロサンジェルスに1年留学された 門脇まりんさんがつとめられました。

テーマはウサギと亀で、出来上がった特殊メイクがこちらです。

モデルの門脇まりん さん

写真をみると実際にこのメイクがどうなっているのか気になりますよね?実は、事前に、ハンディのスキャナーで門脇さんの顔をスキャンして、それをともに3Dプリンターで顔型のマスクをつくり、そこから特殊なシリコン樹脂を使って、顔半分が亀、別の半分がウサギの形と色になるよう加工した薄い1ミリ程度のマスクを作り、当日はこのマスクをモデルの門脇さんの顔に貼り付けるというところからのデモンストレーションでした。

江川先生が手を動かしておられる横で、大阪樟蔭女子大学の准教授 高木大輔先生が絶妙なタイミングで江川先生に絶妙な質問をされ、とてもわかりやすいデモンストレーションでした。余談ですが、高木大輔先生はヘアメイクアップを学んだ後、資生堂に入社され、撮影・宣伝広報活動などに携わっておられたそうで、学校ではメイクデザインの講義や実習を担当されておられます。

貼り付けた後は、江川先生特注の化粧品で目の周りや、皮膚にリアリティをもたせるためのメイクアップを施し30分ほどで完成!「モデルの目を活かすことが大切です」とおっしゃっていました。後で近くで拝見しましたが、自然すぎて感動しました。触ると柔らかく本当の皮膚と変わらない感触に再び驚きました。

実演のあとは学芸学部 心理学科の教授 川上正浩先生も交えたフリートーク。江川先生が特殊メイクを始められたきっかけのお話や、実際に俳優さん方に特殊メイクをされておられるので、裏話もお話しいただき楽しい時間を過ごさせていただきました。特殊メイクもメイクアップの延長線上にある新しい技術であることを再認識した一日でした。
武庫女では薬学部の健康生命薬科学科で化粧品のことを学べますが、大阪樟蔭女子大学は学芸学部の化粧ファッション学科で美容と化粧品のことを学ぶことができます。化粧品にはどちらも大事な2つの入り口なので、いつかこの2校の交流ができれば良いなぁ~と改めて思いました。(南野美紀)

●江川悦子先生の記事
日本特殊メイク界のパイオニアが“運命”を感じたとき。「好奇心が人生を好転させた」|江川悦子の履歴書 – ぼくらの履歴書|トップランナーの履歴書から「仕事人生」を深掘り! (en-japan.com)