トピックス2023.12.22
「心似顔絵塾」は周りを幸せにする絵を学ぶ場所
今年最後の顔学オンラインサロンは、12月12日に第52回目が開催されました。話題提供は「心似顔絵塾60分似顔絵教室」と題して、中村剛氏(合同会社 似顔絵倶楽部代表/心似顔絵塾塾長)にお願いしました。中村剛さんは、かつて週刊誌の「山藤章二の似顔絵塾」の特待生にも選ばれた方で、イラストレーター・アートディレクターとしても活躍され、コロナ禍からオンラインでの似顔絵塾も開催されています。
日本顔学会には、似顔絵を描かれる会員の方が多数いらっしゃいます。似顔絵のさまざまな顔の表現方法や楽しさ、奥深さなどは、日本顔学会大会のフォーラム会場などで、似顔絵を描いてもらったことのある方々はすでにご存知と思います。私もその一人です。
似顔絵にもタイプがあるように思いますが、中村さんの似顔絵は、心に響く似顔絵、周りを幸せにする絵ということで、「心似顔絵塾」で教えていらっしゃる手法を具体的にお話しいただきました。
似顔絵を描く際に大事なことは、周囲を楽しませる気持ち(心)ということです。しかし、似顔絵は短時間で描き上げないといけないので、描き方にもコツが要りそうです。
まず描き手の心得は、相手と話す・聴くというコミュニケーションするということ、そして「美点即答」、良いところを見つけ即効で褒めること、さらに「自己肯定」、私にもできると思うことだそうです。
その心得を意識した上で、上手に描くには努力が必要です。それには、落書きのように「楽しんで描く」、迷わずに、恐れずに「早く描く」、頭を空にして「たくさん描く」ことだそうです。
参加した人と一緒に、アンパンマンやドラえもんの似顔絵を描いて手慣らししてから、タレントの顔を描きました。うまい下手を考えずに、まずは描いてみることが大事だそうです。子供のころにいたずら書きをしたときの気分になれたら最高です。描く相手の顔をよく見て、感じたことを素直に形にすることも難しいですが、相手の顔を見ていたつもりが、ほんとは見てなかったのではないかと気づかされました。このように、今回のサロンも心に響く楽しいものでした。
次回は新年明けまして、1/16の20時より「イケメンを科学する」と題して、高橋征仁先生(山口大学人文学部社会心理学分野教授)に話題提供していただきます。次のサロンもどんなお話が出るか興味津々です。
みなさまの参加をお待ちしています。
【客員教授 菅沼 薫】
心似顔絵塾の心得
【顔学オンラインサロン(第53回)のお知らせ】
2024年1月の顔学オンラインサロン(1月16日)は、山口大学の社会心理学分野でご活躍の、高橋征仁先生に話題提供いただきます。時代とともに流行りの顔というものがあるようですが、最近のイケメンの顔と家畜化症候群に何やら関係がある?! と、興味深いご研究をなさいました。そのあたりから掘り下げて、これまでのご研究についても、きっと身になるお話が伺えると存じます。
顔学オンラインサロンは夕食後に気軽に、顔そして顔学について語り合う場にしたいと思っております。非会員の方の参加も歓迎します。
【日時など】
日時:2024年1月16日(火)20時から(1時間半程度を予定)
会場:Zoomというオンライン会議システムを用いておこないます。
【話題提供】
テーマ:イケメンを科学する
話題提供:高橋 征仁 (山口大学人文学部社会心理学分野教授)
趣旨:世はイケメン文化花盛り。でも、イケメンっていったい誰のこと? 自分のことじゃないってことくらいはわかるけど。きっと、やさしい笑顔に、はっきりとした印象的な目、シュッとしたあご、小顔、色白、犬顔・・・なぜ犬? 不思議なことに、いまどきのイケメンの特徴は、多くの点で家畜化症候群のリストと一致しています。サロンでは、美男子コンテスト出場者の時代別平均顔とアンケート結果をもとに、この奇妙な一致についてお話しします。
【顔学オンラインサロン申込み】