トピックス2023.12.24
コスメ道場/国際化道場「IFSCCへのパスポート‐アブストラクトが第1関門!」報告
南野先生の最近のブログで予告していただいたように、コスメ道場第4弾「国際化道場:IFSCCへのパスポート‐アブストラクトが第1関門!」を12月12日に開催しました。
本ブログでも過去に何回も取り上げているIFSCC(国際化粧品技術者会連盟)のCongress(学術大会)。来年2024年は、世界三大瀑布のひとつであるブラジルのイグアスで開催されるのですが、このIFSCC2024イグアス大会で発表するための要旨提出の締切が来年の1月末なので、12月のこの時期に開催しました。
IFSCC Congressは口頭発表とポスター発表の両方がありますが、口頭発表はスケジュールに限度があるため発表数が限られています。今年のバルセロナ大会の実績を見ても、ポスター発表369件に対して口頭発表はたったの75件ですので、口頭発表がいかに「狭き門」であるかをご理解いただけるかと思います。だからこそ、日本人の発表者はポスターより採択の競争率が高い口頭発表を希望する傾向にあります。口頭発表枠を着実にゲットするためには研究内容が秀逸であることが求められることは言うまでもありませんが、そのことが要旨を審査して口頭発表かポスター発表かを選別する大会ホスト国ブラジルの科学委員会(Scientific Committee)に理解して貰える必要があります。長年IFSCCに関わってきた中で、研究内容自体は申し分ないのにそのことがきっちり伝わる要旨が作りこめなかったばかりに、口頭発表を取りこぼしてポスターに回されてしまった残念な例を少なからず目撃してきました。もちろん最後は「運」も大きく作用することは否めないのですが、少しでも口頭発表枠を獲得するための確度をアップさせるための要旨作成上の「工夫」や「戦略」はあると思っているので、その秘策を本道場で伝授しました。今回の「国際化道場」は大阪で開催しましたが、出張を伴うことで出席が叶わなかった関東の受講希望者がいらっしゃったことも事実で、再来年のフランスのカンヌ大会に向けた国際化道場を開催する折には、関東地区での開催など開催様式の再考の必要性も感じました。(神田不二宏)