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客員教授からの
お知らせ

トピックス2025.09.09

IFSCC Congress 2025 カンヌ大会!事前情報

早いもので、来週からIFSCC Congress 2025カンヌ大会が始まります。今年はフランスの化粧品技術者会がホストということもあり、以前の本ブログ「フランスは本気で“Future Science”を考えている!!!」 にも書いたように、いろいろ新しい試みが多くなされている模様で今から現地で過ごす時間が楽しみです。 

今年のCongressのもうひとつの関心は、「カンヌ大会のぶったまげ情報」に書いたように、日本の口頭発表数が3報と極度に少ないことです。多くの日本人の方から「なぜ?」という問いかけをいただいたので、「なぜ日本の口頭発表採択数が少ないのか?についての一考察」に書かせてもらったのですが、現地で、この考察がどこまで当たっているか確認したいと思っています。

それでは、恒例の事前情報をご紹介します。
今年のアブストラクトの提出数はなんと1,167報だったそうです。トップは中国で約340報、ついで開催国のフランスが約200報、3位はなんと化粧品の世界戦略で成功を収めている韓国が約150報でした。日本は…およそ100報。決して数の勝負ではないのですが、中国、韓国に勢いを感じてしまいますね。
そのうち動物実験を実施しているなど不適切なものを16報リジェクトした総数1,151報をフランス協会が審査し、68報の口頭発表と915報のポスター発表が採択されました。
口頭発表の国別件数をみても開催国のフランスに続き、中国、韓国がこれまでにない数の口頭発表数を獲得しています。その煽りをうけたのか???日本は3報にとどまっているという現状です。

ということで、現地で我々はしっかり口頭発表を全部聞いて、「なぜ、日本が口頭発表3報だったのか?」について、1024日に開催するセミナーでお話したいと思っています。お楽しみに!
【セミナー予告】今年も開催! IFSCC 2025 カンヌ大会 から世界の研究トレンドを読み解こう!   – 化粧品科学

それから、恒例の現地情報は、我々もアップしていく予定ですが、今年は渡辺啓先生も参加されるので、両方のブログで、それぞれの視点でカンヌ大会のご紹介ができると思います。我々は今年も頑張って、世界一速い、超速報のアワード発表報告にチャレンジしますので、皆様、日本時間9月19日(金)の朝8時以降に、本ブログをチェックしてみてください!(南野美紀/神田不二宏)