トピックス2025.12.02
今どき、男子高校生の美容意識とは? その③ 朝洗顔について
今どき、男子高校生の美容意識とは? その③ 朝の洗顔について
今回の調査(2025年9月)では、男子高校生の朝の洗顔方法は「洗顔料は使わない」が 44.5% と最も多く、半数近くが最低限の水洗いのみで済ませていることがわかりました。皮脂は水では落ちないため、「洗ったつもり」でも実は肌トラブルの原因を残している人が半数近くいるということです。
専用の洗顔料を使用する層を見てみると、泡タイプの洗顔料が 24.6%、次いで洗顔フォーム19.1%と続きます。 さらに、洗面台に置かれている ハンドソープ5.1% や ボディソープ3.5% など、いわゆる「代替洗い」が見られるのも特徴的です。 身近にあるもので手軽に済ませたいという傾向が強く、朝はスキンケアに時間をかけない男子が多い様子が浮かび上がります。
今回の調査結果からは、「水洗い派」と「最低限で済ませる派」、「意識してケアする派」と3極化しているようです。
朝洗顔(水洗いも含む)実施状況について見てみると、高校生男子の12.5%、つまり8人に1人は朝洗顔ゼロという結果です。しかも月に1回だけが1.2%、週1回が3.9%、2日に1回が8.2% と、習慣化できていない人が少なくありません。
男子高校生が朝洗顔をしない理由としては、 「面倒だから(39.8%)」「時間がない(34.0%)」 が特に多く、続いて「必要性を感じない(15.2%)」 といった意識が見られます。
また、「乾燥するから(5.9%)」 と感じる人ほど、“水だけ洗い”や“ハンドソープ洗顔”による刺激が原因になっていることも考えられます。肌に合った洗顔料を選ぶことでむしろ乾燥を防げる場合もあります。 さらに、「洗面所が混んでいる(3.1%)」 といった環境的な理由がある場合でも、短時間で済む泡タイプの洗顔料の活用で、洗面所が空いたタイミングでサッとできる方法など、続けやすい工夫があります。
夜間の睡眠中にも肌は 約コップ1杯分の汗 をかき、皮脂も分泌されます。特に皮脂分泌の多い10代の肌は、毛穴に残った油分が酸化し、黒ずみやニキビの原因菌が増殖しやすい状態になっています。 専用の洗顔料を使うと、寝ている間にたまった皮脂や汚れをすっきり落とせ、テカリやニキビの予防にもつながります。朝の肌は一見きれいに見えても、実はベタつきや汚れが残っていることを考慮しなければなりません。
「忙しい朝でも、1分の洗顔で見た目の清潔感がグッと上がる」――そんな意識づけが、男子高校生の美容習慣をより良い方向へ導くヒントになると思われます。 (谷 都美子)