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Cosmetic Science最新のトピック

客員教授からの
お知らせ

トピックス2025.12.20

IFSCC 2026パース大会に向けたコスメ道場/国際化道場が無事終了しました!!

若手研究者支援の一環として南野先生と一緒に取り組んでいる、国際化道場を、以前本ブログ【コスメ道場予告】国際化道場 IFSCC向け!アブストラクトの書き方講座!今年も開催しますで告知したとおり、東京の部(11月21日)と大阪の部(11月28日)の二箇所で開催しました。当日の長時間のご聴講と活発な意見交換に参加していただいた受講者の皆様に心より感謝いたします。

10月24日に開催させていただいた無料セミナーIFSCC 2025 カンヌ大会 から世界の研究トレンドを読み解こう! と同様に、国際化道場も今年で開催3度目を数え、前者は終了したばかりの最新IFSCC大会のハイライト、トレンドと受賞論文の解説の提供、そして後者は翌年以降のIFSCC大会に向けての準備のお手伝い(特に大会発表に向けての効果的なアブストラクトの作成法の極意の伝授)の提供という二つの全く別の側面からIFSCC大会参加者と今後参加/発表を計画している方々をサポートする機能が順調に回り始めたのではないかと自負しております。

IFSCC(国際化粧品技術者会連盟)の世界大会は最高峰の化粧品科学の発表と情報交換の場ですが、化粧品科学を構成する、レオロジー、高分子化学、コロイド科学などなど無数に存在する要素技術の専門学会とは全く違う準備で臨む必要があります。前者、即ち要素技術の学会では、その題材は新規性と高い専門性が必須要件として要求されますが、IFSCCの場合は新規性も然ることながら、その技術はパーソナルケア業界へインパクトを与え、ひいては消費者に多大はベネフィットを与えるものでなくてはなりません。したがって、IFSCC大会の花形とされている口頭発表を獲得し、更にはトップ10入賞や最優秀賞の高みを狙うのであれば、独特の準備が必要となります。長年IFSCCに携わってきた南野先生や私の経験知とノウハウを国際化道場では惜しみなく提供してきたつもりです。大会の度に我々自身も学ぶところがあるので、その部分も常にアップデートしてきました。来年も11月下旬~12月上旬に、東京と大阪で開催を予定していますので、再来年2027年のバーゼル大会を目指す方は、この武庫女の「客員教授からのお知らせ」を9月くらいにチェックしてください。

来年2026年のIFSCC大会はオーストラリアの西海岸のパース市で開催されます。またそこで新たなドラマ、歴史が刻まれるのだと思います。日本人がそこでどのような活躍をみせてくれるのか、今から楽しみで仕方がありません。(神田不二宏)