トピックス2026.04.19
“Global Cosmetic R&D Trends Unveiled From Past IFSCC Award-Winning Papers” 第2版作成中 ~頼り過ぎてもいけない生成AI!!~
お耳にされたことがあるかもしれませんが、エルゼビア(Elsevier)というオランダ・アムステルダムを本拠とする世界最大規模の医学・科学技術関係を主に扱っている出版社があり、同社が2017年に成書として発行した“Cosmetic Science and Technology: Theoretical Principles and Applications”という化粧品科学の総説集の中の“Global Cosmetic R&D Trends Unveiled From Past IFSCC Award-Winning Papers”という章の執筆を南野先生と私で担当しました。
この執筆物はそのタイトルが示すとおり、過去のIFSCC(国際化粧品技術者会連盟)大会における受賞作より読み解いたグローバルな化粧品研究開発のトレンドに関するものですが、発行が2017年でしたので、2016年のIFSCCオーランド(米国)大会の受賞作までしかカバーできていません。近くこの本が第2版として改訂されることになり、それに伴って我々も2017年のソウル(韓国)大会から昨年(2025年)のカンヌ(フランス)大会までの内容をアップデートすることとなりました。そのためには2017年から2025年までの9大会分の全受賞者とその受賞論文をまず確認する必要があります。
最近安易に生成AIに頼る悪い癖がついているのですが(笑)、その流れで2022年のロンドン(英国)大会の最優秀賞受賞者の面々が知りたくて、ろくに自分で調べもせず、Geminiにリクエストしました。生成AI(ChatGPT)が「客員教授からのお知らせ」のブログを引用していることからもいかにインターネットの隅々まで見ているか、その実例を最近の私のブログ恐るべし!生成AIの守備範囲!! で紹介させていただいたばかりですが、上記の私のリクエストに対する回答のためにGeminiが引用したのもなんと当時(2022年)南野先生がロンドン大会の速報をアップロードして下さった本ブログ【超速報】IFSCC 2022 Congress Award 発表 だったのです!ChatGTPのみならずGeminiも「客員教授からのお知らせ」を検索してくれているんだと改めて感心しました。
一方で、2022年以前の大会の情報もGeminiで確認したのですが、中には私の「うろ覚え」の情報と違ったものも幾つかあったため、それらについてはGeminiに頼らず独自に別ルートで調べました。その結果、私の「うろ覚え」の情報の方が正しいことが判明しました。このように、生成AIを闇雲に信じることは危険で、AI情報は飽くまで参考にはなるものの、最終判断は常識と良識のもと、我々人間が下さいないとならないということを改めて実感しました。
アップデート版の原稿は、ただいま南野先生と協力しながら作成中です。完成したらまたご報告しますので、お楽しみに。(神田不二宏)