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客員教授からの
お知らせ

トピックス2026.09.02

IFSCC 2026 パース大会のポスター発表情報

9月28日(月)から開催されるIFSCC Congress 2026 パース大会。先日は口頭発表の状況をお知らせしました。➡ IFSCC 2026 パース大会のプログラムが発表されました

今日はポスター発表の情報が公開されたのでご紹介します。
ポスターのリストはコチラ➡ IFSCC 2026 Poster Index.pdf
現時点でポスター発表は750報予定されていて、発表者がアブストラクト提出時に自ら付与したTOPICS別の分布は 👇下のグラフ👇のようになります。

このTOPICSの分け方に違和感を持たれる方も多いかと思います。たとえば「Makeup、Beauty Technologyと、どういう理由でMicrobiomeが一緒になるのか?」と私も思いましたが、これは、たぶん、ポスター発表の運営上の数合わせではないか?と推測しています。とはいえ、おおよその傾向は読めると思います。ということでタイトルだけから傾向を読み取ってみました。あくまでもタイトルからなので、最終的には帰国後の無料Webinarでご確認ください。

タイトルから読み解いておこう!
■天然系素材関係の発表が112報と最も多い
タイトルだけから見ると、植物素材が多く、高度化・多様化・技術融合が進んでいる感じです。従来利用されている植物だけでなく、希少植物や地域の固有種、そして未利用資源などが研究対象になっている傾向が読み取れます。さらに、植物そのものだけではなく、発酵処理、エクソソーム、ナノ化など加工方法も幅広く、さらに研究手法としてオミクス解析やAI探索を取り入れた発表も増えていて、これまでの天然物研究からレベルアップした発表がでてきています。

■フレグランス&処方が92報
フレグランスは5報、その他の87報が処方関係の発表のようです。処方関係では、構造に関係する研究が36報と最も多く、その中でも液晶(Lamellar / Hexagonal / LC Encapsulation)」、自己組織化(Self‑assembly)系の処方研究が12報、次いで界面科学・サーファクタント設計が10報程度、ナノ送達・カプセル化が8報程度と推測できます。その他、サンスクリーンが10報程度、敏感肌対応の研究が8報程度ある様子です。

■Melanogenesis(美白・色調改善・色素沈着)関連が79報
Melanogenesis研究は、これまでの「チロシナーゼ阻害中心の美白」から大きく進化し、色素生成の全工程(シグナル・合成・移送・分解・排出)を統合的に制御することを目的とした研究が今年も主流となっています。AIによる成分探索やネットワーク薬理、トランスクリプトミクス解析が標準化し「多経路・多標的の美白設計」がトレンドになっている感じです。さらに、光老化・酸化ストレス・ミトコンドリア障害・ブルーライトなど環境ストレスの包括的制御が重視され、美白とサンスクリーンが融合した処方も増加しているようです。

※ちなみに・・・MICROBIOME研究は15件で皮膚・頭皮の微生物叢に、積極的に影響を与える研究が多いようです。
※それから・・・今回公表されたポスターのリストは、発表番号とタイトル、カテゴリーと発表者名しか公開されていませんので国別、企業名別の集計はできませんでした。

750報のポスターを、現地ですべて見ることは不可能です。さらに、ポスターのフルペーパーの公開は直前になるのが通例ですので、参加される方は、現在公表されているタイトルからどれを聴くかを絞り込んでおいてください。

ポスターの位置を確認しておこう!
今年の運営の良いところは、ポスター番号を入れると、どこにポスターが貼ってあるかを示してくれる仕組みがつくられているところです。まずはココをクリックしてください➡Posters
すると以下のような画面がでてきます。左上のオレンジの四角の中にポスター番号を入れると、どこにポスターが貼っているか赤い丸 で示してくれます。

たとえば、我らが武庫女の皮膚生理学研究室の仁木洋子先生の以下のご発表の場合

569    “A  Heat-Reactive γ-Docosalactone Enables Durable Repair and Prevention of Chemical-Induced Protein Carbonylation in Hair without Compromising Bleaching Lift or Color Development”

569」を入力すると、ポスターの場所を示してくれます。参加される方、仁木先生の発表を聴きにいってくださいね。

重要連絡事項
あと特筆すべき大事なことは、初日の夜のWELCOME FUNCTIONです。Coast Port Beach(42 Port Beach Road, North Fremantle)での、サンセット鑑賞がついていますので、参加される方はお忘れなきように。夕陽のイメージはこちらからご覧ください.➡パースの夕陽(Google Map)

今年の無料Webinarは、10月30日(金)13時からです。今年も受賞作の詳細の解説とIFSCCから読み取れる研究トレンドをお話する予定ですので、日程をあけておいてください。(南野美紀・神田不二宏)