閉じる

Cosmetic Science

客員教授からの
お知らせ

トピックス2020.11.05

菅沼薫の化粧品官能評価ワンポイント講座(7)官能評価尺度、程度量的表現

菅沼薫の化粧品官能評価のワンポイント講座

~触感を7段階の程度量的表現で評価すると違いが分かりやすい~

 

化粧品の開発研究における触感の官能評価では、程度や量の度合いに合わせて点数を付けて数値化することがあります。訓練された専門パネルの場合は、全体を10点または100点満点としてテスト試料が何点か数値データで答えることも可能です。しかしながら一般的な官能評価においては、日本語の程度量的表現を用いた方が答えやすいときがあります。例えば、多いことを表す「最も」「非常に」「かなり」や、少ないことを表す「わずかに」「少し」「若干」などです。化粧品の触感評価で答えやすく、試料間の差が出しやすいのは、7段階の程度量的表現を使用した方法です。このとき、右に「良い」、左に「悪い」として、中央に「どちらでもない」、さらに左右を3段階「やや」「かなり」「非常に」とします。両極端の「非常に」はチェックしにくいですが、「かなり」があるので微妙な違いを付けやすくなります。

程度量的表現と感覚の違いについて、比較した研究があるので参考にしてみてください。

程度量的表現と感覚の違いについて

化粧品の官能評価では、日本語の程度、量的表現を用いた方が答えやすい。

 

 

みなさんは表現と量の関係をどんな風に感じますか?

今後の予定

  • 官能評価とは
  • 触感と感覚点
  • 触れる、触れられること
  • 官能評価試験の種類  
  • 官能評価の注意点  
  • 官能評価項目の決め方  
  • 官能評価尺度、程度量的表現 
  • 官能評価アンケート用紙の作り方←次回12月はこちら
  • 官能評価パネルの選定
  • 官能評価結果のまとめ方