閉じる

Cosmetic Science

客員教授からの
お知らせ

トピックス2020.12.02

菅沼薫の化粧品官能評価ワンポイント講座(8)官能評価アンケート用紙の作り方

良いものが大きい値を示すように点数付けし、用紙の右側を良い方向にする

 

化粧品にはスキンケア化粧品やメイクアップ化粧品などがあり、目的に応じて製品設計されています。また、スキンケア化粧品も洗浄を目的にするものや保湿、整肌を目的にしたものなど多様です。それぞれの化粧品の使用感には、その目的に応じた心地よい使用感があります。

使用感を官能評価するときに、結果を記録として残し、数値化するためにアンケート用紙が必要になります。選択した評価項目を使用手順通りに並べ、尺度はグラフ化した際に良いものが大きい値を示すように(7段階尺度の場合は1~7点を付け)、用紙の右側を良い方向にします。

官能評価用のアンケート用紙は、被験者(パネル)1人に1枚用意し、設計者が聞き取りするか、またはパネル自身が記入します。いくつかのサンプルを評価する際も、1枚のアンケート用紙に記入すれば、サンプル間の使

用感の違いを確認しながら進めることが出来ます。

官能評価試験に用いる試験用紙です。

使用感を官能評価するときに使用する用紙図です。

10月に評価項目の例として示した口紅の官能評価のアンケート用紙ですが、白枠で隠れていた項目は皆さんが考えたものと合っていましたか?

 

今後の予定

  • 官能評価とは
  • 触感と感覚点
  • 触れる、触れられること
  • 官能評価試験の種類  
  • 官能評価の注意点  
  • 官能評価項目の決め方  
  • 官能評価尺度、程度量的表現 
  • 官能評価アンケート用紙の作り方
  • 官能評価パネルの選定←次回1月はこちら
  • 官能評価結果のまとめ方