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Cosmetic Science

客員教授からの
お知らせ

トピックス2021.05.25

【国内講演】化粧品とビジネスアライアンス

5月15日(土)に東京理科大学オープンカレッジビジネス講座の講師としてオンライン講義に出演しました。講座のタイトルは「化粧品とビジネスアライアンス」で、武庫女の実践化粧品学で講義している内容も少し含んでいます。

当日は28名の受講者に対して自宅からのZoomでのライブ発信をおこないました。最近大分慣れてきたとはいえ、顔が見えず音も発しない受講者に対する講義にはやっぱり違和感がありましたが、パソコンの向こう側に血の通った人間の存在を想像しつつ講義を開始しました。

肝心の講義内容ですが、現在、化粧品の業界でも脱自前主義がどんどん進んでおり、何でも自社だけで解決しようとせず、異業種とのコラボ(アライアンス)を通じて、より斬新なイノベーション(化粧品・化粧技術)が生まれています。その幾つかの成功事例並びにその過程での数々の成功の原因となったポイントについての解説を行いました。アライアンスは最近、企業間、産学間では当たり前のこととなり、かつてはどこでも目にしましたが、最近は出現機会が減ってきた「グローバル」という文言同様、これからは語る頻度も少なくなるのかもしれません。

講演をしながら、新型コロナウィルスが猛威を振るう中、今後はアライアンスの機会が減少するのでは?という懸念が頭を過りました。同じ会社の人や顔見知りの取引先とはテレワークでなんとか仕事を進めることはできるでしょうが、アライアンス活動の起点としての最初の出会いが対面ではなくいきなり画面越しとなると、果たして良い人間関係が構築できるのでしょうか?それも昭和生まれのアナログ人間である私の杞憂に過ぎず、昨今は何事もオンラインで十分達成できるので心配には及ばないということであれば良いのですが。いずれにしても、現在更に力を強めている変異種も含め、このCOVID-19危機の緩和に向け、一日も早く目途がつくことを祈るばかりです。(神田不二宏)