トピックス2021.06.06
IFSCC フェローインタビュー
国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)では、最近リアルなイベントの開催ができないため、それに替わるメンバーへのサービスとしてウェビナーを積極的に開催しています。テーマ毎の化粧品科学の教育が主なコンテンツなのですが、今回は新しい試みとしてインタビュー形式のウェビナーが組まれることになり、あろうことか(笑)私がそのインタビューを受ける対象となりました。
実は私事で大変恐縮なのですが、長きに渡る化粧品科学とIFSCCの発展への貢献者を讃えるために2019年に創設されたIFSCCフェローの称号の第一期受賞者三人のうちの一人にアジア人として初めて選定されました。因みにもうお二方は国際的に著名な化粧品科学者であるイタリア人のDr. Luigi Riganoと米国に在住するスコットランド人のRobert Lochhead教授です。今までとは一味違ったウェビナーの試みとしてIFSCCフェローへのインタビューのシリーズが企画され、事務局からすると恐らく一番頼みやすい私(他のお二人は大先生ですので!)にまずは白羽の矢が立ったということだと思います。身に余る名誉称号をいただいた手前お断りする理由は全くなく、何を聞かれるのか一抹の不安はあったのですが二つ返事で快諾いたしました。
ライブのインタビューが実現したのが6月2日(水)の日本時間の21時(午後9時)でした。司会はIFSCC事務局長のMs. Mary Lynn Halland(米国ニューヨーク市)、インタビュアーはIFSCC中国大使のMs. Michelle Lu(中国上海市)で、質問は私がどのようにして化粧品業界に入ることになったか、そのときの業界と今では何が異なっていたか、若手の化粧品技術者に捧げたいアドバイスなどで、予定していた90分があっという間に過ぎてしまいました。インタビューを進めている間にチャットでは、私が化粧品技術者にならなかったら選んでいた職業は何?という4択のクイズが実施され、多くの参加者が投票してくれていました。因みに正解は「海洋生物学者」で正答率は22%だったと思います。私への質問の一つだった今と昔(80年代初期)の化粧品業界の違いで、インターネットへのアクセスの有無を挙げたのですが、今インターネットがあるからこそ、このパンデミックの中でも国を超えたウェビナーで世界と繋がれるのだと改めて感激しました。インタビュー動画がアップされていますので是非以下のリンクからご覧下さい。(神田不二宏)