トピックス2020.06.02
菅沼薫の化粧品官能評価ワンポイント講座(2)触感と感覚点
感覚点は手指と顔面に最も多く存在する
感覚点には、痛点、触点、冷点、温点などがあります。身体部位の中で最も感覚点が多く敏感なのは、両手の指先です。わずかな違いですが、指の中でも一番感覚が鋭いのは利き手の人差し指です。次に、感覚点の多い身体部位は顔面です。顔の中でも一番感度が高いのが口唇です。次いで、頬、目の周り、鼻、額と続きます。触感が鈍い身体部位は、下腿のふくらはぎ、大腿、上腕です。また、感覚は脳内の知覚中枢の働きとも連携しており、手指はもちろんですが、顔面では下唇が脳の知覚中枢に大きく関与しています。化粧品は手指で塗布したり広げたりしますし、顔面に化粧することが多いことから、化粧品の使い心地や触感が重要ということは、感覚点の分布や感度からもわかります。
今後の予定
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今後の予定
- 官能評価とは(掲載済)
- 触感と感覚点
- 触れる、触れられること ←次回7月はこちら
- 官能評価試験の種類
- 官能評価の注意点
- 官能評価項目の決め方
- 官能評価尺度、程度量的表現
- 官能評価アンケート用紙の作り方
- 官能評価パネルの選定
- 官能評価結果のまとめ方