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客員教授からの
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トピックス2020.11.25

【国内講演】東京都産業技術センター SUSCARE 開設記念講演会

東京都立産業技術研究センターが、化粧品分野を中心としたヘルスケア分野の製品開発を支援するための拠点「ヘルスケア産業支援室(SUSCARE™ “サスケア)」を開設し、1111日(水)・12日(木)に「ヘルスケア産業支援室開設記念講演会」が開催され、初日に記念講演を行いました。

このSUSCARE(ヘルスケア産業支援室)は、東京都立産業技術研究センターがヘルスケア即ち化粧品、食品、医療産業の研究開発を支援するために設立したプロジェクトで、簡単に言うと、アイディアや意欲があっても資金や設備がないため、希望する高度な研究開発が行えない中小企業に最新鋭の高額研究設備(電子顕微鏡や先端分析機器など)を使える機会を与えるものです。

IFSCC(国際化粧品技術者会連盟)の化粧品の国際学術大会でも、高額の設備を保有する大企業や国立大学から優れた研究が紹介されている中で、SUSCAREの高度な研究環境を中小企業でも活用できることになったことは大変意義深いと思います。我々武庫川女子大学もSUSCAREの設備を使って高度な化粧品技術の研究に是非チャレンジしたいものです。

前置きが長くなりましたが、私は「世界に羽ばたく日本の化粧品技術”その底力の秘密”」と題して、IFSCC国際大会で他国と比べて日本の研究者の受賞論文数がなぜ圧倒的に多いのかを、消費者の厳しい要求に技術で常に応えてきた日本人の研究への取り組み姿勢などを織り交ぜて解説しました。もう一人の講師は富士フイルムで「アスタリフト」の開発を担当された方で、何故富士フイルムが異業種の化粧品業界に参入したかを判り易く解説されました。フイルムの大部分はコラーゲンで形成されていることや、色彩学はもともとフイルム会社としては強みだったことなど、言われてみればそこには必然的な要素があったことが理解できて興味深かったです。久々の講演会で質疑応答も含め大変有意義な一時を過ごすことができました。(神田不二宏)

SUSCARE バイオ基盤技術を活用したヘルスケア産業支援事業 (iri-tokyo.jp)