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Cosmetic Science

客員教授からの
お知らせ

トピックス2021.12.06

IFSCCの次はIPCEです!

IFSCCメキシコ中間大会が終了したと思ったら、来年の第6回IPCE大会に関するメールがイタリアから届きました。IPCEとは、International Personal Care Excellence Conferenceの略で、2017年に第1回大会がイタリアで開催されました。昨年の第4回IPCE大会については本ブログでも紹介しています。
当初はイタリア化粧品技術者会(SICC)と米国化粧品技術者会(SCC)が共催して、日本化粧品技術者会(SCCJ)の有志が運営のお手伝いをするということでスタートしました。その主旨は前年度のIFSCC大会のポスター発表の中の興味深いペーパーをIPCEサイドでセレクトして、口頭発表の機会を与えるというものです。スタート当初はイタリアと米国で交互に開催するということでしたが、米国は小規模な学術大会の開催は難しいという理由で開催の撤退を決めた結果、事実上イタリア協会(SICC)単独主催の大会となり継続しています。日本は実質、南野先生と私の二人で、IPCEで発表するに相応しい内容であるとイタリアと合意した日本人の発表候補者に参加に向けて交渉を受け持っています。
今年の第5回大会(5th IPCE)COVID-19のため、昨年に引き続きオンラインの大会となりましたが、昨年のIFSCC横大会で最優秀ポスター賞に輝いた高砂香料の三原さんを始め、多くの日本からの発表がありました。昨年に引き続き私は基調講演を依頼されましたので、既に本ブログでも紹介済みのIFSCCマガジンに投稿した「小説っぽい総説」の内容を発表させていただきました。

前置きが超長くなってしまいましたが(笑)、冒頭のイタリアからのメールによると6th IPCEは来年2022年の6月下旬にサルディーニャ島、ジェノヴァ、フローレンスまたはミラノの何れかでリアルとオンラインのハイブリッド形式にて開催されることになりそうです。今年のメキシコ大会のポスター発表の中から興味深い研究が選ばれますので楽しみにしておいてください。今年の化粧品関連の主要イベントはIFSCCメキシコ中間大会で終了しましたが、6th IPCEへの参加者との交渉、IFSCCロンドン大会に向けての準備など、来年に向けての活動は既に始まっています。来年も武庫川女子大学の名前をグローバルに発信できる機会を一つでも増やせるように南野先生と尽力したいと考えています。(神田不二宏)