トピックス2023.10.26
「フォーラム顔学2023」は大盛会で終了しました!
10月14-15日、『フォーラム顔学2023』(第28回日本顔学会大会@つくば)は大盛会のうちに終了しました。今回のフォーラムは、「人々のための顔~顔の技術と社会受容性~」というテーマで開催されました。昨年に続きリアルとオンライン併用で、大会長・実行委員長の鈴木健嗣先生を中心に、筑波大学の方々が実行委員となり、きめ細かく運営されました。参加者は187名、会場に集まった参加者は、つくばカピオという新しく、居心地の良い建物で、実行委員の洗練されたおもてなしを感じる大会になったのではないかと思います。
特別講演の顔認証技術の最先端研究者である今岡 仁先生(NECフェロー/日本電気株式会社)と、聴覚障害教育・心理、障害学生支援を研究されている石田 祐貴先生(筑波技術大学)のお話は心うたれるものでした。講師を囲んでの、企画セッションも楽しいものでした。
一般研究は、口頭発表23題、ポスター発表19題、展示9作品、企業展示3社と似顔絵描きコーナーもあり、ホール前では多くの人々がにぎやかに懇談している姿が見受けられました。また、日本顔学会の総会も開催し、さらに、イブニングシンポジウムでは茨城県特産のビールやワインも提供されて、より活発な意見交換や参加者交流が深まった気がしました。コロナ禍で顔と顔を合わすことが厳しかったころを思うと、これこそが日本顔学会大会の良さだとあらためて感じました。
恒例の受賞は、以下の通りです。
原島賞に、O4-1高橋征仁さん(山口大学)「女性の配偶戦略と男性平均顔の脱男性化との関連についての検討」
輿水賞に、O2-1大石貴矢さん(ポーラ化成工業)ほか「顔画像の解像度間で生じる魅力評定値の差に関連する顔の三次元特徴」
オーディエンス賞(口頭)に、O2-2清澤はなさん(花王)ほか「顔の形状変化 -姿勢変化に伴う“うつむきジワ“」
オーディエンス賞(ポスター)に、P2-3遠藤洋さん(明治学院大学)ほか「時代ごとのアイドルの顔分析とバーチャルアイドルの生成」
なお、来年2024年のフォーラムは、岩手県盛岡市で11/2-3に開催されます。
また、次回の第51回顔学オンラインサロンは11月7日に開催します。
オンラインサロンもフォーラムも皆様の参加をお待ちしています。
【客員教授 菅沼薫】
【顔学オンラインサロン(第51回)のお知らせ】
11月の顔学オンラインサロン(11月7日)は、近年進歩著しいAI生成による絵画、それを先駆的にデザインに活用してこられた福本直之先生に、AI絵画の過去・現在・未来についてお話いただきます。福本先生はフォーラム2016年、2017年の大会ポスターの制作者でもあります。
AIで生成された絵画がコンペで金賞を受賞したことも記憶に新しいことですが、AI絵画の過去・現在・未来について、興味深いお話が伺えると存じます。
【日時など】
日時:2023年11月7日(火)20時から(1時間半程度を予定)
会場:Zoomというオンライン会議システムを用いておこないます。