トピックス2020.05.11
菅沼薫の化粧品官能評価ワンポイント講座(1)
官能評価とは身体の感覚器官を最大限に生かすこと
官能評価とは、人の感覚器官を計測機器のように見立てて評価する方法です。化粧品の場合は、使用する身体部位に塗布、散布したとき、その部位の感覚器官である皮膚等で触感を感じ、化粧品を使用動作中の手指でその感触を感じ、言葉や数値にするものです。また、香りは臭覚で、色や状態などは視覚で感じるものです。化粧品は長時間身体、皮膚を覆うものですから、人の感覚が重視され使い心地の良い、つまりは官能評価で良い評価であることが化粧品に求められます。現在、様々な計測機器が開発されていますが、すべての感覚を同時に計測するまでには至っていません。そのため、官能評価は化粧品開発の基本といえます。
今後、菅沼薫客員教授が、化粧品官能評価のポイントを5月第2週目から毎月1回レクチャーします。タイトル(仮題)は以下の通りです。
- 官能評価とは
- 触感と感覚点
- 触れる、触れられること
- 官能評価試験の種類
- 官能評価の注意点
- 官能評価項目の決め方
- 官能評価尺度、程度量的表現
- 官能評価アンケート用紙の作り方
- 官能評価パネルの選定
- 官能評価結果のまとめ方