トピックス2020.08.05
菅沼薫の化粧品官能評価ワンポイント講座(4)官能評価試験の種類
菅沼薫の化粧品官能評価ワンポイント講座(4)官能評価試験の種類
「分析型官能評価」は客観的で再現性が求められる
官能評価試験は、大きく「分析型」と「嗜好型」の2種類に分類されます。化粧品開発や品質管理などに用いられるのが「分析型官能評価」で、訓練された専門パネル5~8名程度のチームで行います。市場・マーケットや消費者嗜好を調査する際に用いられるのが「嗜好型官能評価」といわれるもので、ターゲットとなる一般消費者50~200名程度で行います。
化粧品開発における専門パネルによる「分析型官能評価」では、現行品や競合品と開発品・改良品との比較のように、比較する対象が定まっており比較する点数が少ない場合は一対比較評価が用いられます。また、開発品などが市場において優位かどうか、特徴があるかどうかなどを評価したい場合は最高値、最低値を念頭にした絶対評価を用いることが多くあります。
今後の予定
- 官能評価とは
- 触感と感覚点
- 触れる、触れられること
- 官能評価試験の種類
- 官能評価の注意点 ←次回9月はこちら
- 官能評価項目の決め方
- 官能評価尺度、程度量的表現
- 官能評価アンケート用紙の作り方
- 官能評価パネルの選定
- 官能評価結果のまとめ方