トピックス2020.10.13
菅沼薫の化粧品官能評価ワンポイント講座(6)官能評価項目の決め方
評価項目の数を絞って、使用手順に沿って並べる
前回の官能評価を考える際の注意点で述べたように、評価項目は触感を表す用語集から評価したい化粧品の特長や訴求ポイントを考えて選択します。品質管理では、専門パネル用語を設定しますが、マーケットへの宣伝・広報に使用する場合は、専門パネルだけが理解できる言葉ではなく、一般的な消費者・お客様・ターゲットを意識して、分かりやすい言葉を選ぶと良いでしょう。
評価用紙を作る際は、評価項目を化粧行動の順番に並べていくと評価がしやすくなります。官能評価設計者やアンケート用紙の制作者が、先んじてテスト品を評価して評価項目の順番を確かめてください。一連の化粧行動の最後には総合評価点と自由意見を聞いてください。
例として口紅の評価用紙を以下に示しました。白枠の中にどんな言葉が入るか評価項目の触感用語を考えてみてください。答えは12月のアンケート用紙の作り方に掲載します。
評価用紙の例(SD法、HP官能評価6項目の評価用紙)
今後の予定
- 官能評価とは
- 触感と感覚点
- 触れる、触れられること
- 官能評価試験の種類
- 官能評価の注意点
- 官能評価項目の決め方
- 官能評価尺度、程度量的表現 ←次回11月はこちら
- 官能評価アンケート用紙の作り方
- 官能評価パネルの選定
- 官能評価結果のまとめ方