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Cosmetic Science

客員教授からの
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トピックス2021.02.08

メークで認知症周辺症状が改善 AIカメラで見た目の若返りが「喜び」に!

一般社団法人日本介護美容セラピスト協会(代表理事:谷都美子/大阪市 福島区)は、2月6日にオンラインで開催 された、「日本化粧医療学会 第 2 回学術総会」にて、「認知症患者に対する化粧美容セラピーの認知・情動機能改善効果」を発表しました。

メークで認知症周辺症状が改善

メークで認知症周辺症状が改善することが示されました。

 

従来、メークアップなどの美容は、非薬物療法の一つとして注目されており、認知機能や感情機能、ADL(日常生活の動 作)の改善効果が期待されているが、医学的なエビデンスは不十分でした。

そこで共同研究の一環として、施設入所中の認 知症患者 36 例を化粧美容セラピー群と対照群としてスキンケアのみ群の 2 群に分け、認知機能、情動 機能、ADL 改善効果の検討を行いました。

また、AI を用いて顔の解析を行い、見た目年齢などに与える影 響についても検討しました(資料はこちら)。

 

初回施術後の評価では、化粧美容セラピー群では認知症周辺症状の指標である阿部式 BPSDスコアが有意に改善しており、化粧美容セラピーの即時的な情動改善効果が示されました。

また、AI顔解析では、化粧美容セラピー群で見た目年齢が施術後に有意に若くなり、「喜び」の感情が増加することがわかりました。

尚、この研究は、岡山大学・かんでんジョイライフ・日 本介護美容セラピスト協会の共同研究です。

【薬学部広報委員】