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Cosmetic Science

客員教授からの
お知らせ

トピックス2023.02.11

マリークワント展の最終日に行ってみました。そして今日2月11日はMary Quant女史のお誕生日♪

129日の日曜日の午後、渋谷のbunkamura ザ・ミュージアムで開催されていたマリークワント展の最終日に行ってきました。マリークワントとは言わずと知れた1960年代にミニスカートブームを巻き起こした世界的に有名なイギリス人のデザイナーです。

実は、私が化粧品業界に入って、最初に開発を担当して世に出した化粧品が、マリークワントのリップミックスという三角形の流し込みタイプの口紅でした。その時代からマリークワントは色数の豊富さが特徴で、数種の質感のベースのいろいろな色が販売されていました。私は新色として企画された一つのベースの開発と数色の色の開発を担当しました。発売日に売り場に行って商品が並んでいるのをみて、とても嬉しかったことは、うん十年経った今でも覚えています。その後、お仕事で25年ほど前にロンドンとフランスで数回、実際のマリークワント女史にもお会いしたことがあったので、日本で初めてのマリークワント展には行かねば!と思いつつ結局行けたのは最終日でした。最終日の午後ということもあってか入場制限がかかるほど。マリークワントはファッションの歴史を変えたことで有名なので、ファッション系の若い人も多く、会場内は活気に満ちていました。

マリークワントのことは化粧品を通して知っていましたが、改めて彼女の足跡を見ていくと、私が思っていた以上に社会的な意味を持っていることに気付かされました。

ミニスカートやタイツをはじめ、西洋の服飾伝統や階級文化にとらわれない活動的なデザインをストリートに浸透させたマリークワント。大量生産にいち早く着目し服飾業界を大きく変えたのも彼女です。女性の地位がまだまだ低い1960年代の保守的なイギリス社会をマリークワント女史がファッションで切り拓いたという功績は、現代の我々も恩恵を受けるほど大きなことだったのでは?と、改めて認識しました。

また彼女は、新しい合成繊維などの素材をいち早くファッションに取り入れることで、結果としてマリークワントのブランドの革新性を高めていったんだ!ということに改めて気がつき、その昔、マリークワントの日本法人の名物専務がおっしゃっていた「Mary Quantというのは・・・」という数々のお話しの本当の意味が、今になってようやく理解できた気になりました。

 

古き良き想い出に浸る気持ちで出かけたマリークワント展だったのですが、会場を出るときには、マリークワントのマーケティングをもっと調べて深掘りしたくなっていました。そして、「もっと革新的なものづくりをせねば!」と、俄然やる気になって帰りました。外に出て行くと、いろんな情報に出会い、新しい発想が生まれるなぁーっと思いました。コロナも落ち着いてきたので、皆さまもいろんなところに出かけてみると良いのでは?(南野美紀)

最後にTwiggy (ツイッギー)と記念撮影!

*マリークワント展をレポートした外部動画など*

【動画】 (27) Bunkamura ザ・ミュージアム『マリー・クワント展』スポット映像 – YouTube

【動画】 (27) Bunkamura ザ・ミュージアム「マリー・クワント展」 – YouTube

【動画】 (27) かわいいだけじゃない!マリークワント展!! – YouTube

【記事】 「マリー・クワント展」Bunkamura ザ・ミュージアムで、60年代のストリートを牽引した軌跡を紹介 – ファッションプレス (fashion-press.net)