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客員教授からの
お知らせ

トピックス2020.07.06

菅沼薫の化粧品官能評価ワンポイント講座(3)触れる、触れられること

ふれる、あてる、さする、こする、おす、もむ動作を正しく説明できますか?

 日本語には、触れる動作にもいくつもの言葉があります。例えば、「ふれる」と「あてる」、「さする」と「こする」、「おす」と「もむ」は似通った動作ですが異なった行動を表しています。この行動の違いを説明するには、その動作を詳細に分析する必要があります。例えば、動かす部位、触れる部位、力の入れ方、動かす方向、動作の速さ、時間の長さ、繰り返し回数、経時で変化するのかなどを調べることです。化粧品を評価する際の指の動かし方で感触の程度が変わるものがあります。例えば、「すべすべ」「さらさら」感は指の動きの速い方が強く感じられ、「べたべた」感は指の動きの遅い方が強く感じます。化粧品の官能評価を始める前に、化粧品がどう使われているのか、手指の動かし方がどうなっているのかなど、詳細な行動観察が大切です。

化粧品の官能試験

シリーズでお届けする化粧品の官能評価

 

 

 

 

 

 

 

 

今後の予定

  • 官能評価とは
  • 触感と感覚点
  • 触れる、触れられること
  • 官能評価試験の種類 ←次回8月はこちら
  • 官能評価の注意点
  • 官能評価項目の決め方
  • 官能評価尺度、程度量的表現
  • 官能評価アンケート用紙の作り方
  • 官能評価パネルの選定
  • 官能評価結果のまとめ方