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Cosmetic Science

客員教授からの
お知らせ

トピックス2023.03.24

2022菅沼薫のワンポイント講座「化粧品の使用感評価法あれこれ」

(12)化粧品使用感評価のまとめ

 2022年度は化粧品の使用感評価の方法をアイテム別にお話ししました。幅広い使用目的、効果、機能をもつ化粧品ですので、それぞれには話し足りないところもあった気がしますが、少しでも参考になったとしたら嬉しいことです。

 化粧品開発の難しさは言うまでもなく、お客様にその化粧品を使っていただいた時の使用感(感触)が期待度を超えていないといけないということで、処方設計者は苦労されていると思います。期待度が高すぎると「なんだこんなものか」となりますが、そんなに期待していないものが良い使用感ならば「いいね」といわれることが多いようです。ほんとに難しいですね。

 安心して使用できて、効果も感じられる使用感には、各化粧品のベースになる基剤が重要です。化粧品各社には、安全で使用感もよく好ましい化粧品の基剤や培われたノウハウがあると思いますが、新しい訴求、新しい機能、新しい触感を求めて、さらにチャレンジしてほしいものです。

使用感評価者としては、なるべく多くの化粧品に触れて、触感覚を磨いていただければと思います。そして、その感覚を言葉だけでなく、分かりやすく伝える「見える化」の工夫もしていただけたら、多くの方に共感してもらえるのではないかと思います。

2023年度も4月から毎月、化粧品や美容科学について、つぶやいていこうと思います。もし取り上げてほしい化粧品やテーマ、質問がありましたらご連絡ください。どうぞよろしくお願いします。

【客員教授会 菅沼薫】

図は春らしい花々 桜と雪柳

図は春らしい花々 桜と雪柳

★官能評価法は、客員教授ブログワンポイント講座「化粧品の官能評価」を参照ください。

2022年度ワンポイント講座「化粧品の使用感評価法あれこれ」

4月 はじめに 化粧品の使用感評価の考え方

5月 ファンデーション

6月 ベースメイク シミ・クマ消しコンシーラー

7月 マスカラ

8月 口紅    

9月 洗顔料  

10月 クレンジング剤

11月 化粧水・美容液 

12月 クリーム 

1月 UV防御化粧品 

2月 ヘアケア化粧品 

3月 化粧品の使用感評価のまとめ